その代わり、秋の朝の始まりは、こんなに真っ暗。

午前6時半、フランス・マルセイユ、東向きのキッチンの窓からのぞむ空はまだうんと濃い群青色で、明かりのついたアパルトマンはまだほとんどないまま。

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もうしばらくすると、朝8時近くまで、こんな色の空の下で過ごすことになるフランスで、ひとびとが、ヴァカンスのために働いている、テラスや庭で過ごす時間が大好きといわれるのにも、なんだか納得いくでしょう？

フランスで暮らし始めた最初の頃に、不動産屋さんに、「寝室の窓が東向きを」と言っていたら、怪訝な顔をされていたのが、この頃では、実によくわかるように・・・だって、ゼンゼン意味ないもの。

それでも、東向きのキッチンは、どんどん空の色が変わっていくのを楽しめて気持ちいい。