金曜日、9:00 a.m.。

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フランス暮らしで唯一便利なことは、美容院が早く開くこと。

応対してくれる雰囲気や値段は店によってずいぶん違うし、技術も気配りの細やかさも日本で慣れたそれとは異なるから、毎月カットする人はそう多くはないけれど、その分、手早いし、毎日洗髪する習慣のないお国柄だからかもしれないけれど、時々シャンプーとブローだけに利用するという人の率は、日本よりうんと高いかも。

店の表に出ている料金表も、シャンプー＆ブローが1番上に出ている店も目立つくらいで、セットではなくて、ブロー。着飾るためではなくて、身だしなみ、という感じ。

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そこから連想するのはいつも、ずいぶん前に、台湾に行った時に、晩ごはんに繰り出す前に時間が少しあるから美容院に行きましょうと案内されて驚いたこと、南米では金曜日は美容院がフル回転なこと。

料理をしないとか好きじゃないと口にする女性が意外と多い(と感じさせられる)のは、日本以外の国では（そう口に出しても悪い印象を与えたりしない）わりと普通のことだからのようで、環境によってはそれがステイタスになったりもするし、フランスでは、(私の知っている限りでは）人をお招きしたら、そこの女主人はキレイにしていることがおもてなしの一部みたいに捉えられていて、凝った手料理である必要はないけれど、自分に手入れの行き届いた状態でリラックスしている。それは、フランス暮らしで、とても素敵だと感じていることのひとつ。

・・・と、自分を正当化しながら、鏡に向かう年の瀬。