そういえば、フランスのパン屋さんでは、お店によっては、Quelle cuisson (voulez vous? / vous préférez)? どんな焼き具合が( いいですか? / お好みですか)?と訊かれることも。

たぶん、湿度の関係もあるのかもと思うけれど、日本で店頭に並んでいるバゲットは、こんがり(文字通り)小麦色によく焼けているbien cuiteビァン・キュイット(ゥ)。

写真は、焦がしていないタイプの(Baguette) blanche (バゲット)ブロンシュ。

BlogPaint




















もっと(端っこまで)白くて焦げたところの全くないもののところもあるし、何も訊かれず、焼きあがった順、お店の人が無作為にとったものがそのまま包まれるお店も。

今までは、(私は)いつも、「アツアツならなんでも」。でも、この頃は、「できるだけ白いものを。息子が歯のブリッジはめてるの」

そう言うと、「えーっと・・・」とじっくり眺めて、選び取ってくれる人が多いのが意外な驚きで、初めての店でも、「わかるわ。うちの子も大変だったのよ」と、なんだか旧知の仲のように距離感がぐっと縮まるのが楽しい。

お肉だけでなく、バゲットの焼き方にもこだわるフランス人たち。でも考えてみたら、炊き上がりのお米の硬さにこだわりを持っている日本人みたいなもの。国ごと、土地ごと、主食の存在感は意外と大きいことに改めて気づく。