そんな女友達を送りがてら、一緒に上パリした。
TGVは、なにが起こるかわからないので、前日昼過ぎにマルセイユを発ち、夕方着いたホテルではひと騒動あり(は追って改めて)、それでも、なんとか、サントノーレ通りのゴヤール・ブティックに閉店間際に駆け込み(マルセイユにはないので)、話をよくしていたチーズ屋さんに行き、食べさせたかったメレンゲ菓子の店へ案内し、「パリで1番好きな場所がここなのよ！」とさらに歩かせ辿り着いた(ディナー直前の)テラスに(こんな時間にお茶を申し訳ないけど、明日東京に帰ってしまうので、と言ったら快く)席を作ってもらった。
彼女も私も、パリにはそれぞれ、今はもう遠い人と初めて来た思い出があって、もちろん、その前も後も知っているけど、お互い、人の旅行の話はよく覚えてもいなかったので、そんな懐かしい話を少しして、今の暮らしの話に移った。
そういえば、マルセイユでは、2人きりでじっくり話したのは初日の夜中だけで、後はひたすら歩くか食べるか買い物で、時間はあっという間に過ぎてしまった。
明日の夜には、帰ってしまうのだと思い出したくなくて、ひたすら喋り続けていた。長電話してた昔みたいに。
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