ずっと静かな6月だったのに、半ばを過ぎたら、いきなりグンと気温が上がった。

そうなると嬉しいのは、酸味のあるもの、冷たいもの。

在仏邦人申し送り事項(SNSのない時代から、先人の知恵は語り継がれているから)でよく知られる(重曹入れ茹でパスタでの)なんちゃって冷やし中華や、ルバーブを煮詰める梅干しペーストもどきは、手間も時間もかからない。

いろいろ言われる駐妻の世界とはいえ、私の知る、うんと昔は、(必須だった)もてなしについての情報は出し惜しみなく、料理が苦手という人はまずいなかった。ネットもなく、食材も今よりもっと不便だった分、集まる機会は多かったわけで、だからいろいろ軋轢もあったのだろうし、でも、同じ厳しさ辛さを感じていたから。

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6月の声を聞くと、衣替え、とか、冷やし中華始めました、とか、映画の1シーンを思い出すみたいに脳裏に浮かんできて、別になくても困らないものだけれど、作るとシアワセな湯気が立ち上るので、キッチンが縁起良くなる魔法でもかけている気分になる。


ああ、そうだ。

デジャヴュみたいで不思議といつも思っていたけれど、神社仏閣で焚かれるお線香の立ちのぼる煙を手繰り寄せてる時の感覚。

世界のどこで暮らしていても、根っこの部分は大切に残っているらしい。というより、根っこが頑丈だからこそ、ミストラルに吹き飛ばされずに、飄々と暮らせているのかも。

…と、たまには、ちょっと独り言など。



【ルバーブの紀州南高梅干しペースト風レシピ】
1) 写真みたいに2本、2cmぐらいに切って、お鍋に入れて、塩をパラパラとまぶす。
2) 15分ぐらいでしんなりしたところで中火で5分。
3) 蜂蜜をとろりと加えて1分。